北西海岸インディアン専門店「ファーストネーションズジャパン」のギャラリーツアーへようこそ
ここではカナダに住む先住民「ファーストネイションズ(ファーストネーションズ)と呼ばれる」)の中でもアラスカ周辺からシアトルまでの北西海岸一帯に住むノースウエストコーストインディアンの歴史や文化をわかりやすく紹介しています。この地域に栄えた古代文明は、恵まれた土地であったことが功を奏して世界でもまれに見る芸術的な伝統文化を生み出しました。彼らの伝統的な作品は、そのひとつひとつに意味が込められ、アーティストのサインが刻まれ、世界に1つしか存在しない一点物として世界中に愛好家に収集されています。作品に刻まれた意味を理解するためにも、その文化への知識を深めることが、作品をコレクションするうえでの楽しみの一つでもあります。

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ファーストネーションズとは | 北西海岸インディアンの分布図 | 代表的な部族と特徴 | 代表的な作品と特徴 | 社会構造 | 漁業と狩猟の技術 | 捕鯨の技術 | 戦闘について | 丸太カヌー | 木工細工 | カヌーの種類 | 住居 | 衣類 | 信仰と儀式 | ポトラッチと呼ばれる行為 | シンボルの意味 | トーテムポール大辞典

 ファーストネーションズとは

今から約15600年前にアトランティスも崩壊するような地球の大地殻変動があり、人々は安住の地を求め、民族が大移動を起こしたと言われています。15000年前の地球ではベーリング海峡は陸続きであり標高100mほどのベーリング大平原が広がっていました。

日本人と同じモンゴロイドの人々は、次々とアラスカの大地に移り住みました。アラスカから先は、大氷河に覆われていたので人々はカヌーに乗り、アラスカからシアトルに掛けての北西海岸一帯に広がり、定住生活を送るようになったのでした。当時の移動手段はほとんどがカヌーに頼り、何千キロも離れた土地と交易を行得るほどの高度な航海技術を持っていました。

ちなみにカナダ先住民族をカナダでは尊敬の意をこめて「ファーストネイションズ」と呼びます。また、カナディアン・インディアン、ネイティブカナディアンと呼ぶのも、広く浸透してる敬称なので大丈夫です。そしてカナダ全土に広がるファーストネイションズの中でも特に面白い芸術文化を育んだのが北西海岸インディアン達です。

私個人的には彼らはかなり日本的な精神や技術を持った手先の器用な民族であることから日本人とかなり近い血族ではないかと思っています。

 北西海岸インディアンの分布図

パシフィックノースウェストコースト=太平洋北西沿岸部、つまりアラスカ州南東部からカナダのブリティッシュコロンビア州、そしてアメリカ北部の太平洋岸にかけての地域(左図参照)。

太平洋北西沿岸は、黒潮がもたらす豊潤な海と、温暖な気候で、豊かな山々に囲まれた豊かな環境です。海岸線はフィヨルドの地形がつくる穏やかな入り江の多い海で、森から流れ出る養分が流れ込んだ海に住む魚は種類も豊富で巨大です。その為、海獣や鯨、シャチなども多数住んでいます。

この豊富な資源に恵まれた地域に住む彼らは、大平原に住むインディアンのように移動することなく定住生活を営み、狩猟や漁業、農業などに従事することが出来ました。その為、安定的な生活と豊富な資源、十分な時間を持っていた彼らは他の地域の部族とは異なる独自のユニークな生活様式や文化・芸術を築きました。

特にノースウェストコースト域には大きく分けて6つのメジャーな部族がいました。ハイダ族(HAIDA族)トリンギット族(TLINGIT) ティムシャン族(TSIMSHIAN族)、コーストセイリッシュ族(COAST SALISH)クワクワカ'ワク族(KWAKWAKA'WAKW)、イヌイット族(INUIT)、他にベラクーラ族(BELLA COOLA)、ヌートカ族(WEST COAST NOOTKA) などの部族があり、カナダ全域になると197の部族が登録されています。

 代表的な部族と特徴

 

ハイダ族 HAIDA
150の島々からなるクィーンシャーロット諸島に住みハイダ語族に属する唯一の部族 「ハイダ族」は、ノースウェストコーストインディアンを代表する部族です。ハイダの力強い芸術作品はおそらく最もよく知られた古典的なノースウェストコーストの文化スタイルでしょう。設計は大胆で、小型のアーギライトの彫刻でさえ重厚間に満ち溢れています。頭の大きさが身体と同じくらい大きく表現されて、バランスと対称の取れたスタイルはハイダ芸術の強い特徴です。伝統的なペイントは主に黒と赤が使用されて描かれています。そしてハイダには多くの伝説の物語が残されており、トーテムポールをはじめアーギライトの彫刻やジュエリーなどに表現されて、多くの作品が生み出されています。

 

ティムシャン族 TSIMSHIAN
クィーンシャーロット諸島の対岸の本土沿岸に住みティムシャン語族に属する ティムシャン族は大きな組織です。Tsimshianティムシャン,Gitksanギクサン,Nisga'aニスガと呼ばれる部族の共同体になっています。ティムシャンの芸術の特徴は、ハッキリしていて清潔な外観を持っています。それらは、繊細で精密な線の伝統的な技法で描かれます。線画がデザインの主要な部分からしばしば分離されて描かれることで活発な動きが表現されています。またティムシャンの芸術はクワキュトルの作品に似ています。ダンサーやシンガーなどは、特別なマスクや服装で自らを美しく飾ります。

 

ヌートカ族 WEST COAST (NOOTKA)
バンクーバーアイランドの太平洋沿岸に住んでいて、ワカシャン語族に属するのは ヌートカ族です。白人が初めて彼らと交流した際、彼らの言葉で「あっちだ=ヌートカ」という言葉でヌートカ族と名づけられたようです。彼らのデザインは厳格な規制を持たず、強い張り出しと柔軟な流れの組み合わせが見られるのが特徴です。ヌートカ族のダンス・マスクは大きな口と鷲のような鼻が特徴です。 マスクのペイントや装飾は、動物が実際に見せる表情が表現されていると言われます。マスクには、動物から人間へと仏教でいう輪廻転生を表わすためにマスクが左右に分かれて、中から人間の顔が現れる構造になっています。

 

コーストセイリッシュ族 COAST SALISH
バンクーバーアイランドの東岸からその対岸、そしてコロンビア河口からビュート湾の周辺に住みサリッシュの語族に属するのは コーストセイリッシュ族。紋章を持たず、またトーテムポールも建造しませんでしたが、独自の伝統彫刻技術を要していて実に写実的な木彫りの動物を作りました。人型のウェルカムポールが有名です。また墓碑銘として死者に似た木彫り人形を装飾して供えました。セイリッシュ族の特徴的な美術品には、山羊の毛を紡いで毛布を作るためのスピンドルウォール(写真)があります。カウチンセーターで有名なカウチン族もセイリッシュに含まれます。また儀式で使用される精巧なマスクやシャーマンのラットル(ガラガラ)から小さな料理皿まですべての物が、美しいデザインとモチーフ図柄によって装飾されていました。また彼らの作るカヌーは一本の丸太を削って作られ、速度の出るデザインも含めて、設計・装飾されました。彼らの作る毛布やボウル、ウォールパネルは現在もフレイザー渓谷で生産されています。

 

 

クワクワカ’ワク族 KWAKWAKA'WAKW (クワキゥトル族 KWAKIUTL)
北と南の部族の間に位置し、バンクーバーアイランド北東部と対岸一体に住み、ワカシャン語族に属するのはクワックワカワク 族。細かい場所や時代などでクワキュトル族とかクワギル Kwagiulth とか言ったりします。贅沢に装飾されたマスクやトーテムポールに彼らの壮大な神話を表現することで知られています。伝説の鳥サンダーバードなどのバードマスクはクワックワカワク族の創作物です。また放射線のデザインの太陽のマスクはクワックワカワク族の代表作です。これらのマスク、トーテムおよび他の彫刻はより三次元の効果を意識して、溝が深く掘られています。ホエールのヒレや鳥のクチバシや翼のような付属物は、対象にできるだけ正確な描写が細かく施されてます。また転生を表現する変形マスクはクワックワカワク族の発明でした。ダンス儀式の中で人食いワタリガラスの巨大なクチバシは雷鳴を轟かせるように、開いたり閉じたりされました。クワックワカワク族はヨーロッパ人によってもたらされた様々な色の顔料を積極的に取り入れました。一方で、輪郭に使用する色は黒に固執しました。彼らの文化は、現在もアルバートベイ周辺のコミュニティにおいて脈々と受け継がれており、才能のあるクワックワカワクの芸術家のための温床になっています。

 

トリンギット族 TLINGIT
トリンギット族は、北ブリティッシュコロンビアおよびアラスカ領域を支配していました。 彼らは、ハイダなどの隣人とポトラッチなどで多くの物を広範囲に取り引きしました。彼らの画法はハイダのそれに似ていました。それらは通常、両方とも北部スタイルと考えられます。トリンギット族は最初に伝統スタイルのコミュニティハウスを建造したこととして知られています。これらの家の正面はトーテムポールで飾られペイントされました。

インディアンと呼ばれる人々
インディアンと呼ばれる人々は数千年も昔から北米大陸全土に住んでいて、自然と共生しながら独自の生活様式や文化・芸術を築いてきました。1492年にアメリカ大陸にやってきたコロンブス(と残忍なスペイン人達)が、そこをインドと思い違いし、先住民を"インディアン(インド人)"と呼んだのが、名前の由来です。現在は"インディアン"という言葉は差別用語として捉えられていますが、あえてこの呼び名に誇りを持ち、自身をインディアンと呼ぶ人も少なくありません。また私達日本人はインディアンと聞くとアメリカの大平原に住む先住民のことを思い浮かべますが、カナダにもインディアンがいます。カナダでは一般的にファーストネイションズと呼ばれています。

 代表的な作品と特徴

ノースウェストコーストインディアンアートと言えばトーテムポールが有名です。 ノースウェストコーストのファーストネーションズはトーテムポールという独特のシンボルを伝承し続けています。トーテムポールはインディアン全体のシンボルだと思われがちですが、実は北米の中でも太平洋岸に住むノースウェストコースト地域の、とりわけアラスカからカナダ西海岸に住むハイダ族、トリンギット族、クワキゥトル族、ウエストコースト族、チムシャン族、 ベラクーラ族 、セイリッシュ系諸族の一部のみが作っているだけなのです。太平洋沿岸地域の恵まれた環境がトーテムポールを作る材料の巨木をファーストネーションズに与えたのです。本来、トーテムポールの持つ意味合いとは、特定個人の出自を表したり、死者の生前の業績を尊び後継者が建てたもので、家紋のように家系や生まれがわかるようになっています。大きく分類すると、家の柱や入口の一部として取付けられた付属柱と、単独で建つ独立柱とに分けられ、更に独立柱は死者を忍ぶ記念柱、墓石の役目の墓標柱、柩の役目の墓棺柱、種族の領域を示す領域柱、外来者を歓迎するため村の入口に建てられる歓迎像柱、掟を破った罰としてその悪い行いを表わしていて、その者を辱めた辱めのポールなどに細かく分けられています。
詳しくは→トーテムポール大辞典ページへ

WOODカービングマスクやタペストリーがあります。儀式やお祭りで使われるカービングマスクはダンサーの重要なお面です。儀式でマスクを被るとその動物になりきって演舞します。マスクの中にはトランスフォーミングマスクといって、口をひらくと中から人間の顔が現れるものがあります。これは彼らは動物は人間の見ていないところでは人間と同じ姿になって行動しているという信仰から来るものです。ダンスの時には一瞬のうちに動物から人間へ返信します。
タペストリーについては、主にコーストセイリッシュ族が製作しています。 壁にかけるタイプのトーテムポールです。 手ごろなお値段で購入できるのでお土産にも人気がありますし、お部屋のインテリアとして最高です。

シルクスクリーン印刷の絵が有名です。日本でも一般家庭に絵の有る生活が広がり、より多くの人たちが芸術文化に触れ、心を癒す。そんなライフスタイルが広がっている中で、モダンなインテリアの中でひときわ目を引くアートピースがこのネイティブプリントです。アーティストは刷り上った印刷物を1枚1枚確認して、自分の作品として世に出しても問題ないと確認した作品にのみロット番号とサインを直筆で書き入れます。 絵には部族ごとの特徴がよく表れています。

ノースウェストコーストスタイルのインディアンジュエリーです。アメリカンネイティブインディアンのつくるサウスウェストスタイルのターコイズ(トルコ石)などを使ったシルバージュエリーではなく、シルバーに直接、トーテムシンボルを彫っていきます。彫られる シンボル は アーティストオリジナルのデザインで、すべて手彫りで製作しています。アーティストはそれぞれの出身の部族 により、スタイルや彫りの深さなどが全く異なります。ジュエリーの裏には必ず、アーティストのサインが刻まれているので、世界で1つだけのデザインを意味と一緒にお楽しみいただけます。

 

ベントウッドボックスとは、レッドシダーなどを蒸気や熱湯によって柔らかくして、曲げる(BENT)します。弁当箱ではありません。一枚の木の板を3箇所曲げて箱にして最後の1辺で留めています。これにより密閉性が高まり、油などの液体がこぼれにくなります。主に食材や油の貯蔵用、衣類などのタンスとして利用していました。箱の周りには部族独自の彫刻やペイントがされています。近年は様々な形や大きさがあってバリエーションも豊富です。

その他にもカヌーパドルやガラガラ、お皿、スプーン、籠、帽子といった日用品のあらゆる箇所にアートが描かれました。カナダ先住民発祥のものは他にもドリームキャッチャーやカウチンセーターなどが有名です。カウチンセーターの柄などはホピ族に、またセイリッシュのラグの柄はナバホ柄に繋がっています。